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莉恵 ~in New York I feel I dance~



満月のParis

先日、パリへ一人旅してきた。

恐る恐る13日の金曜日夜出発。

でも、到着した14日の早朝は、パリでは珍しいほどの晴天。
光が石畳の道に反射し、通り過ぎる人々の影しか見えない。

あっ、でもこの香水はフランスの匂い。。

パリの中心部、ノートルダムから徒歩1分先にあるアパート部屋を貸してくれた親友は
旅に出ていて家におらず、
机の上には置き手紙とパリのガイドブックがずらっと並べられていた。

そして、置き手紙には、ガイドブックはどれも全く役に立たないとの注意事項。
皮肉好きなこの親友が大好きだ。

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全く予定も計画もたてていない旅だったため、
この置き手紙が今回の旅のガイドとなってくれた。


パリは意外と小さい街。
2日あればぐるっと歩き回れる。

1日目は苦く深みのあるコーヒーを飲むために何度か休憩しながら、ひたすら歩き続けた。
基本的に、英語表記のメニューが飾ってあるお店を避ければ、
どこのレストラン・カフェも美味しい。

そして、気付いた事が3つ。

1.
パリの狭い狭い道の路駐自動車は、前後に止まっている車のバンパーに遠慮なくぶつかりながら去っていく。(ぶつかったほうも、ぶつけられたほうも、「仕方が無い」と思うのかしら?)

2.
お店では、一度ウェーターが来ると、二度目に来るまで10分かかる。「急ぐ」ことは頭をよぎらない模様。(この為、優柔不断な私も一気に決めてオーダーする癖がついた)

3.
禁煙席は、存在しない壁によって、喫煙席と区切られている。
(寒い寒い真冬でも外に追い出されるNYスモーカーとは大違い)

このくだらない3点の他、パリの街並みに関しては、あまりにも美しすぎて表現不可能。
二つ付け足すとすれば、14日の夜、大好きな満月にも負けないほど
エッフェル塔が輝いていたこと。
あの夜は、まるで二つの完成された輝きが頭上でばったり隣合わせになったかのようだった。

そして、フランス人は思っていた以上に優しかったこと。
(米教育による変な先入観かもしれないが)


1日目、モンマルトルの坂(映画Amelieの舞台)を上がっていく途中、
ふらっと入ってみたブティックで知り合ったLebaneseFrench人のThiellyに、
2日目はパリを案内してもらった。

フランス在住の様々な移民について、LebaneseのFrenchとの関係について、
そして中東ビジネスの起業を目指してArabicを習っている事について。
何に対しても情熱的に話すThielly。

夜は坂上にある地元のジャズバーに連れて行ってくれた。

このバーでは、観客の半分が演奏家でもある。
次から次へと、音楽が変わる度に、人も交代し、自分の好きな曲を好きな様に演奏する。
NYの洗練されたジャズバーとは異なった、とても温かみのある音楽。
一気にこの坂、この街、そしてこの人々を好きになってしまった。


一人旅には色々な非日常的な出会いがある。
これがやみつきになる原因かもしれない。
でも、新しい出会いと同じくらい、古い付き合いはタカラ。
比べられないほどの感謝の気持ちがこもっている。
親友、ありがとう。

満月のParis_f0101868_9124557.jpg

by rieyano | 2006-01-26 18:08
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2005.10 - 2007.04

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